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世間の流れとして、複数のサーバを仮想マシン化して1台のサーバにまとめようぜ!というのがあります。で、仮想マシンの供給のことをプロビジョニングといったりするんですが、プロビジョニングや管理を簡単にするシステムとして、ハイパーバイザーというのがありまして、仮想マシンの定義やOSのインストールがラクチンになったりします。

最近は基本的な機能をもつハイパーバイザーが無料で提供されるようになりまして、自宅サーバ(Pentium3のオンボロPC)の置き換えを狙いつつ、試してみることにしました。

とりあえずXenServerとESXi(VMware)の二つに当たりをつけてみましたが、ESXiはIntelのNICが必要というような情報を見たので、XenServerにトライしてみました。XenはVPSで利用したり、以前も自分でDomain0をインストールしてみたことがあるので馴染みもあります。

今回のエントリーはPCを用意してハイパーバイザーを導入して、簡単に動作をみるところまでです。

■PCの主要パーツ

・M/B Jetway JNC81-LF … Mini-ITXで、オンボードNICを2つ搭載
・CPU AMD Athlon64 LE-1660(2.8GHz)
・RAM 4GB … DDR2 SO-DIMM 2GB×2
・HDD 1T
・光学ドライブ LITEON DS-8A1P … スリムタイプ
・ケース SilverStone SST-SG05B … Mini-ITX用ケース
・CPUファン … Jetway F07-FNJNC01-F … 背が低い すごく低い
・ケースファン … EVEREST UCEV12(換装) … 標準搭載のはうるさいようなので

SG05-3-4 SG05-Inside なかなか精かんな顔つきで、LowProfileではない通常サイズのPCI-EorPCIカードも搭載可と、Mini-ITX用にしては素敵な拡張性。電源は300W。

余ってたモノやショップやヤフオクなどでパーツをかき集めてどーんと組み立てるわけですが、ひとつハマった点など。光学ドライブをこのケースにネジ止め(4箇所)すると、ドライブが若干反ってしまい、メディアのイジェクトや読み込みに支障を生じました。最初はドライブ不良かと思いましたが、余ってたCD-ROMドライブに換装しても同じ症状でした。そこで、いくつか(2つほど)ネジを外して、正常動作するように調整しました。自作PCってのは、どうしてもこういうことがありますね。私の場合は動けばいいと適当に納得しますw

できあがったPCは、まあ、わりと静かなほうかな… ファン関連はBIOSである程度調整します。

■ハイパーバイザーのインストール

XenServer5.5

リリースされて間もないXenServer5.5のISOイメージをダウンロード、CD-Rに焼いて使います。インストーラーはRedHat系のアレに近い印象です。LinuxPackも入れました。手順は、上記サイトで流れが確認できますので、こちらでは詳細は省略。

CPUに仮想化支援機能がない場合は途中で注意書きが表示されるはずです(実はAtom機でも試した)。仮想化支援機能がないと、WindowsOSをインストールしたりできませんので、ついてたほうが楽しいです。

余談ですがAMDのCPUは安価でもこういった機能(AMD-V)がついているのがいいですね。Intelはといえば、Windows7に搭載されるXP Modeの兼ね合いか、最近になって下位CPUへのVT追加を発表しました。まあこの機能は人によっては不要ですが、VTついてないCPUはけっこう多いので、見せてもらおうか!新しいWindowsの性能とやらを!という気合いの入った人におかれましては注意が必要かもしれません。

・XenCenter

WindowsPCからXenServerを管理するためのソフトです。プロビジョニングなどの操作やコンソールの表示などができます。仮想マシンには、PCに実装されているメモリやHDDから必要な分だけ割り当てることになります。

・Linuxの仮想マシン(RAM 1GB割り当て)のコンソール表示

xc_console_linux_ping32 

・さらにWindows XPの仮想マシン(RAM 1GB割り当て)も同時に立ち上げてコンソール表示してみる(IEでブラウジングするの図)

xc_console_xp_png32 
※Windowsの場合は、リモートデスクトップやVNC等で接続したほうがずっと快適です。

といったようにこれらが仮想マシンとして、1台のハードウェア上で稼動します。ハイパーバイザーのようなインフラ部分が無料になったのは嬉しいですね。ちなみに、このシステムを雲のように大きく膨らましていくと、まさにAmazon EC2のようなクラウドになるのでしょう。

というわけで、今回は導入編を、いろいろ省きまくってものすごく簡単にエントリーしました。次回があるかは不明。

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