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http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0602/07/news092.html

アップルコンピュータは、新たに1Gバイト版のiPod nanoを発表した。価格は1万7800円。同時にiPod shuffleの価格改定も発表され、新価格は512Mバイト版が7900円、1Gバイト版が1万1900円。

だそうです。
また随分と買いやすくなったね。プリペイドカードもコンビニで入手できちゃうし、実に気軽に(本体も音楽データも)購入できる環境が整っている。(iTunes で入手・変換した音楽データを外に持ち出せる器があるだけで嬉しいと思われる)スペックよりもプライスというライトユーザ層へのアピールは、磐石といったところか。

スペックといえば、iTMS で販売される音楽データは圧縮されたデータである。原音と比べば理論上劣化したデータを、1曲150~200円程度で売っていることになる(iPod本体は可逆圧縮形式にも対応してきているようですが)。でも iPod + iTMS にそれを言うのは野暮というもの。

生活の中にどうやったら音楽をもっと増やしていけるだろうと考えたときに、Apple なりの答えが iPod + iTMS だったのでしょう。まさに目的のための手段であり、モノを作る企業のあるべき姿だと思う。音楽を簡単に購入して、HDDやフラッシュメモリ等のアクセス性のよいメディアにコピーして簡単に再生する。データの質的向上はネットの高速化とメディアの高密度化がもたらすものなので、現状はこれでいいと私は思う。

音楽業界は Apple の製品がないと成り立たない時代もあったと思う。Apple はクリエイターと共に音楽という文化を作ってきた。そして文化を作るだけでなく、楽しむ方法でさえ上手に作り上げてしまった。Apple は音楽を売るための権利は全くもっていなかったけれど、音楽が好きならどうすればよいかを知っていたのだと思う。「既得権」という亡霊に取り付かれたソニー等を尻目に、飄々とゼロからやってのけてしまった。

かつて私も音楽やりたさに Macintosh を購入したくらいなので、Apple という企業のもつ空気は好きだし愛着もある。現状の iTMS Japan には参加レーベルやら価格やらの問題があるわけだけど、ここまできたんだから気長に利用していきたいと思うっすよ。

(最近のMac自体にはちょっと疑問があるのだが、それは後日エントリします)