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PSOBB EP4 の騒動のとき、このようなサイトがあった。
ttp://claimpso.exblog.jp/
顛末は読めば分かるとして、要は JARO に訴えるという手段をとったわけだ。「PSOBB EP4 が有償化したのは広告に偽りありではないか」という理屈だ。結果として SEGA には指導が入り、ウェブサイトリニューアル直前の何時間かだけ謝罪文が掲載されるという事態になった。そういう経過をウォッチするにつけ、私は SEGA という会社があまり好きではなくなった。

このエントリーでは何を書きたいかというと、問題が解決しない場合、第三者の強権により解決を図るという手段について、どう考えるかということだ。個人的に理想だと思うのは、運営サイドにメール等で意見を伝え、当事者間で解決の道を探るという方向だ。オンラインゲームというのは歴史が浅く、性質上も商品やサービスとしてのコントロールが難しいものだと思う。

たかが娯楽なんだけど、ユーザとしてはそうも言っていられない。思い入れというものがある。例えばアフロボンバーというコミュニティにしてみれば、PSOシリーズの存亡は死活問題だった。PSOを通じ仲間が集い、人の輪が広がっていく。PSOは大切なインフラだったわけだ。人が集まるシステムなのだからどのオンラインゲームもそうなる可能性がある。アフロは単なるユーザレベルの集まりでしかないけれど、多くのユーザに対してアフロボンバーを演出し、PSOの雰囲気作りを担ってきた側面もないとは言えないと今になって思う。まあ別に頼まれたわけではないが、「ギャラはなし なんにもなし」の精神はここで培われることになった。

そういったものは運営会社の意図を超えたところで発生したイレギュラーにすぎないかもしれないが、運営の都合によりユーザからの信頼が裏切られるような事態になれば、当然怒りがこみ上げてくるだろう。期待していた EP4 に、さあこれからというとき「やってくれたな・・」と失望したコミュニティは多いのではないだろうか。閉鎖するファンサイトも多かった。これは私がコミュニティを運営する立場にあったから感じたことかもしれない。

別の側面として、現状こうしたサービスに関しての法律は整っていないだろうし、問題が頻発してしまい外部の機関にチクるような輩が増えてくると、おかしな法整備をされたり、半端な前例が作られたりしないかということだ。そうなれば、ある意味では楽園のようなこの時代は終わりを告げる。無料という果実がもたらす運営会社とユーザの関係は、とても微妙なものだといえる。

オンラインゲームはただでさえサービスが独特で複雑だ。正式サービスがどうなるかわからないままの人集め目的の無料オープンβ、基本プレイが無料の正式サービス等々、あんまりまともに思えないものも多い。まるで戦争のように状況が刻々と変わる。無料なのはいい加減なことの裏返しでもあろう。

アイテム課金方式なども、実に脆弱な基本無料サービスに依っている。トラブって有料アイテムが消えた場合などの保障など、疑問点が多い。そういう意味では法は要るかもしれない(プリペイド方式なら、アイテム用ポイントをチャージした時点で権利なくなる?みたいな)。これは BBGames のBBコイン方式でも取沙汰されたことなので記憶に新しい。

とりあえず PSOBB EP4 の例ではユーザの気持ちをもっと大切にしてほしいという点を、後半では法的な側面(詳しくないけどなー)を書いてみた。運営会社は客商売なんだからもっとユーザに対してフレンドリーになるべきだし、ユーザももっと大人にならなければならない。いつまでもこの分野は過渡期のまま衰退していくのだろうか。