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と、タイトルに書いてみても、多くの方々にとりましてはイミフな話ですが、NYNOCというのはアメリカのホスティング業者でして、私はLos Angelesのデータセンターで稼働するVPSを借りていました。

LAなどのアメリカ西海岸に位置するデータセンターはネットワーク的に日本と近いというメリットがあり、また、NYNOCが提供するプランはとっても安いのでわりと重宝していました。

確かに最近、外部の監視ツール(自宅サーバのzabbix)から得られる情報として、応答性についてははっきりと低下していたのですが、「we will be discontinuing our Los Angeles hosting services due to issues with our current LA service provider.」というようにプロバイダーの問題らしいので、そう言われてしまえばしょうがないです。でも、12/10で閉じるよって言われても唐突すぎますね。

じつは、応答性に問題を感じた時点で、個人的には既に別のサーバへ移転(このprgmr.comにまとめた)を済ませていたので、たいしたダメージはなかったです。しかしVPSというのは移転作業が発生すると、とどのつまりはサーバ丸ごとなので設定などがとても面倒です。NYNOCはまあ趣味用だったんですけどねw

で、グラフから判断すると、どうやら既にLAサーバを止めて、NYのサーバへマイグレーション作業を始めちゃってる模様。どうなる! つうかお知らせメール来たの今日の朝なんですけど… せめて新しいIPアドレスくらい教えてくれ。

nynoc_la_close_png32

↑これはhttp(port80)の応答に関する数日分のグラフです。

海外の業者だと、Linodeslicehost、そしてこのブログを稼働しているprgmr.comなどの名前をよく目にします(私の場合は、という前提つきで)。これはVPSスレで知ったんですが、上記3つにRackspaceとAmazon EC2といったクラウド系を加えたパフォーマンス比較記事がありました。

Journal of Eivind Uggedal : VPS Performance Comparison

記事を見る限りではLinodeの高性能っぷりが目立ちます。Amazonは性能は低いかんじですね。ただし常にブレない結果を出しているので、厳密なリソース配分が行われているということなのかもしれません(想像)。EC2に求められることからすればそれはそれで正しいような気もします。

国内でもSaaSesのようなXen系の安い業者が出てきたりしていて、この世界、まだいろいろと楽しめそうです。

日頃、Web Hosting Offer – Web Hosting Talk などを眺めて(GoogleリーダーにRSS登録して見てます)、激安なプランを見つけてオーダーしてみては地雷を踏むという、ある種末期的なことを繰り返しています。いやべつに繰り返したくはないんだけど、地雷が多いので結果的にそうなってます。

なんとなく掴めてきた感覚として、あちらのサポートの対応というのはかなりアバウトなこと多く、それが一般的だということです。もちろん素晴らしく対応のよい業者もありますが、ひどい業者になるとサービス開始しないうえにメール何通送ろうが一切無視です。ピンキリにもほどがありますw

先日の業者は、こんなかんじでした…

実際のやりとりは簡潔な英文ですが超訳でお送りします

オレ:「アカウント情報を送ってください。」
(インスタントセットアップて書いてあったのに支払い後1日過ぎても来ないってことは実は手動なのかなあ… 週末でもないし… この時点でかすかな地雷臭が)

業者:「ほらよ!」 わりとすぐ送ってきた

オレ:「なんかログインできないんですけど、これ情報合ってる?」
(やべえ、地雷かも)

業者:「合ってるよ、もう一度やってみて」

(えー、マジかよ。自分でログインフォーム作ってIDとパスをvalueにコピペで仕込んでも蹴られるんだけど… ログインのCGIは外部からでも動作してるし… はっ もしや! ← このあたりで地雷エスパー状態が発動している)

オレ:「IDの1文字分を小文字に変えたらログインできました。次の手順はパッケージ関連の設定なんですが、コンパネの画面に’Pakages’のメニューがないですよ。スクリーンショットをつけるよ。」

(リセラー向けのWeb Hosting Managerは、最初にパッケージを作らないとユーザーアカウントの追加等ができないので、このままでは全く先に進めない。スクリーンショットをつけるのは、稚拙な英語でだらだら伝えるよりは速攻で状態を把握できると思うから。)

業者:「新しいパッケージを追加する必要があります。まず最初にパッケージを作ってくださいね。」

オレ:「そもそも’Pakages’メニューがコンパネにないですよ。だからパッケージの追加はできないんだってば。もう一度スクショつけとくよ。」

業者:「’Packages’の下に’Add Packages’があります。設定の内容についてはサポートの範囲ではありません。」

(スクショ見てねえな…)

オレ:「てゆうかスクショ見た? ’Packages’がないから追加できないですよ。なんで’Packages’ないの? 他のホスティング業者で同じコンパネ(WHM)使ったことあるけど、そっちには’Packages’あるよ。」

業者:「混乱を招き、申し訳ございません。新しいアカウントを作りましたのでうんぬんかんぬん」

オレ:「問題は解決しました。本当にありがとうございました。」

(でもこのまま使うのは不安なので、テスト稼働させつつ様子みるかあ)

解決に要した期間は約二週間

…といいますように、業者さんはたぶん「そんなはずはない」というところから、ざっくりなサポートを行っていたように見受けられますが、こういう不思議な事態というものは起きてしまうものです。オレも驚いたもんw どう設定したらこんな状態のコンパネになるんだw

こういう経験を何度かしますと、日本の業者なんてどれも素晴らしいレベルなのではないかと思うようになりました。そして自分も、ちょっとだけ人間がまるくなったかもしれない、と感じる今日この頃です。

でもアバウトだからこそ、目新しいサービスをどんどん導入し、より攻撃的な価格で展開するのだろうし、それが海外のホスティング業者の魅力なんですよね。利用者側にも多少のことでは文句を言わない寛容さが求められるような気がします(もちろん止まったり夜逃げしたりしないでほしいですが)。VPSやクラウドのようなイノベーションが出てくる背景にはこういう土壌があるのかもしれません。

たいして広くもないうえに浅いですw

・VPSのアップグレード

テスト的にいくつか借りていたVPSのひとつを、選別の結果メインに格上げ。プランをアップグレードしてメモリとHDDを増やした。こっちにエントリーを書いた。ついでにこのブログも移した。やはりメモリが多いほうが快適です。

・Concrete5

気になっていたCMSをインストールしてみた。してみただけという段階。とりあえずできた。ここに設置。これちょっと面白そうです。ページの編集方法が今までにないかんじ。

・Google App EngineのJAVA対応

解説記事を見ながらEclipseにプラグインを導入して、プロジェクト作成、コーディング、デプロイをやってみる。App Engineを既に利用していたということもあってか、すごい簡単でした。こんなかんじ。gae1Servletというリンクをクリック→文字が表示されるだけ、というサンプルです。Pythonは馴染みがなかったんですが、相手がJAVAなら僕だって! DataStoreを利用して何か書いてみたいです。

3/31~4/1にかけて、ホスティング業者のメンテナンスによりこのサーバのIPアドレスが変更になるため、接続できない時間帯が生じると思われます。まあこのブログが止まってもたいして不都合があるわけじゃないですが、VPSで運用していると、業者やデータセンターの都合で移転ということが稀にあるので困ります。

というわけで、ダウンしてても夜逃げじゃありませんので、ねんのため!