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こないだクラウドについてだらだらとエントリーを書いたんですが、そのときに使おうとしてド忘れしていた言葉がプロビジョニングでした。思い出していれば一言で済んだのにね。

ITpro – プロビジョニングとは

プロビジョニングとは,ネットワークやコンピュータの設備を,必要になったときすぐに利用できるよう準備しておくことを指すキーワードである。

中略

処理能力が足りなくなった場合には,サービスを動かしたままの状態で,ハードウエアにCPUやメモリーなどを追加する。ハードウエアの処理能力が問題なく 拡張されたことを確認してから,仮想的なシステムで利用するリソースの割り当てを増やせば,サービスを止めずに処理能力を増強できる。

上記のコラムではクラウドには触れていませんが、Amazon Web Servicesが仮想化によりクラウドを提供するというのは、まさにこういうことだなと思ったわけです。で、こういう記事が最近ありまして

ITmedia – Amazon.comの未来は書籍販売にあらず

「(シアトルの)オフィスにあったチャートを見せよう。これは当社が全事業のために使っている1日当たりの帯域量を示したものだ」。セリプスキー氏はサミットの休憩時間に説明してくれた。「オンラインサービス事業の帯域幅を示す線は、数カ月前に、ストア事業の帯域幅を示す線を越えた。つまりわれわれは目標に沿って進んでいる」

自らのストアのために構築したシステムだったはずが、それを使えば商売になると気づいたAmazonは、着々と足場を固めつつあるようです。

これはクラウドについての話題ではありませんが、重すぎたという話。

GIGAZINE – 「ヨドバシ・ドット・コム」がリニューアル直後から表示が遅すぎて激重になる大規模障害が発生、一体何が起きているのか?

…それどころかあまりにも表示が遅すぎて激重になり、なんとお詫びページまで作られるほどになってしまいました。

そして既にリニューアルから1週間が経過したものの、いまだに改善されておらず、一体何がどうなっているのかよくわからない状態で、どれぐらいの損失が発生したのかが非常に気になります。何が起きているのでしょうか?

戦慄の実態は以下から。

ということなんですが、さらに関係ないですが、そういえばヨドの宇都宮店もあったんですよね。駅前の立地は車だと微妙に不便なんで、あまり寄り付かない店の一つになっていましたw それはともかく、記事を読んでいくとSafariにまで改善点をアドバイスされています。まあでもそのうちなんとかしちゃうんでしょうけど、最初は大変そうです。いや私はヨドバシ規模の仕事は想像がつかない、場末の技術者ですけどね。

といったようにクラウドや話題のサイトなどを最近取り上げるのは(べつに取り上げないから興味がないというわけではないですよ!)、仕事の話でアレなんですが、とある案件がありまして、Amazonにしてしまっていいものかどうか考えているわけです。機能的にもコスト的にも申し分のないサービスだと思っています。おおむね円高傾向でもありますし。いや、円が外へ流出しやすくなるのもどうかとも思います、日本人としては。HPのPCや海外のホスティングばかり使っていてごめんなさい。

その点でいえば、私が見つけてないだけかもしれませんが、日本国内でAmazon Web Servicesのような内容やコストでやれる業者はあるのでしょうか。大きなデータセンターを世界各所に所有していないとこういったサービスは無理でしょうから、AmazonやGoogle、Microsoftといった規模(形態)の企業でないと難しいのかもしれませんが、置いていかれるとか支配されてしまうといったことを考えてしまいます。

気がつけばあらゆるものがクラウド(的なシステム)で動くものに挿げ変わっているという未来は、効率や合理性の面においては、あるべき姿だと思います。トンチキな話を書くと、金があったらデータセンターを作って運営して爆死してみたいですw

クラウドについてのニュースをいくつか。

ITmedia – Amazonのクラウドサービス「EC2」がWindows対応に

「Amazon EC2 for Windows」のβ版でWindows ServerとSQL Serverが利用可能になった。また、「Amazon EC2」が正式版になり、99.95%のSLAを提供する。

EC2のβがとれて正式版になりました。Windos ServerなどMS系のシステムも動きます。

ITmedia - 進化する技術:Amazonとクラウドコンピューティング

彼らは事業展開のために、大規模な分散システムの構築を目指した。だがシステムが完成してみると、自分たちの手の中に何かとてつもなく大きなものがあるこ とに気付いたのだ。それはAmazonだけでなく、他の大勢の人々が利用できる可能性を秘めていた。それが2002年に運用を開始した 「AWS(Amazon Web Services)」である。

Amazonがクラウドサービスを開始するに至るまでのお話。

ITmedia – オルタナブログ通信:その波にのるかそるか――IT業界クラウド狂想曲 (2/3)

ここ最近のキーワードとして出てくるのが「クラウド」だろう。しかし、関孝則氏「クラウド的な世界へ」のクラウドは川の流れのごとし?によれば、「クラウド」はバズワード化しているという。これは、Oracleのラリー・エリソンCEOによる「クラウド」という言葉の乱用批判にもつながっている

ITmediaばかりになってしまっていますが、バズワードってなんだろう。

Wikipedia – バズワード

世間の群衆が噂話でざわめいている状況を表す言葉として使われている。つまりバズ・ワードとは世間、あるいは業界一般などの一定の一般的なグループの間で喧伝されてはいるが、その実態が明確ではない言葉を表している。

そういうことかw たしかにそうだわw

ITmedia – 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの

「“タダ”で提供しているからといって、高い水準のサービスと信頼性を達成する努力をしなくてもいいということにはならない。しかし、実際に何か問題が 起きても、ユーザーは文句を言えないのだということを理解すべきだ。SLA(Service Level Agreement)も存在しないし、正式なサポートも限られている」

たしかに止まったら困るんですが、クラウドだなんだといっても止まるときは止まるものです。いくら信じていても止まります。

わたしはクラウドを愛しているが、恋人と同じく、クラウドもわたしたちの心を打ち砕くことがあるのだ。

止まっても止まっても、そんなシステムを向上させる原動力は、そう、愛かもしれません。

このブログでもぼちぼちクラウドについて書いたりしていますが、今日はこれを見ました。

クローズアップ現代「新情報革命 ”クラウド”の衝撃」

番組を見た感想はといいますと、まるでSalesforceSaaSの宣伝のようでした。Amazonなどには全く触れず。そりゃあいきなりクラウドなんて言われたって困るという人が見てるんですから、具体的な事例を挙げるとなるとSalesforceになってもしょうがないかもしれません。クラウドの事例はまだ乏しいといいいますか、どっちかつうとインフラ的な話なのかもしれませんが。

説明しろと言われたら私も困るんですが、クラウドというのは物の「とらえ方」であるような気がします。実体としては、レプリケーションやロードバランサーなどが完備されたハイアビリティなサーバ環境であり、売りとしては、大きくない企業や個人単位で用意するとなるととても大変な(でも安定運用には不可欠な)環境が低コストで気軽に利用できるということです。

じゃあコストは無視して高価なホスティングとどう違うのと言われれば実質的には変わらないと思うんですが、クラウドはどのように提供されるのかというと、一言で表すのが難しいです。それはクラウド各社によって提供する方法が異なることに起因するのですが、むしろクラウド各社のサービスの特徴というのは、供給の手法なのではないかと。膨大なハイアビリティな環境を、これをどういう形でお客さんが活用できるようにするか、ということではないかと思います。

SalesforceとAWSについて、私の勝手な解釈で書きますと…

Salasforceは自社のクラウドとクラウドに対応したSFA(営業支援ソフト)をセットで運用・提供していますから、最初からクラウドのメリットを引き出す形で全てが構築されたような印象を受けます(参照記事 Ascii.jp 「ソフトかクラウドか、開発者は選ぶ時代だ」セールスフォース)。利用者もクラウドとは何かが分からなくても低コストで便利というメリットを感じることができるのかもしれません。

AWS(Amazon)は仮想化の技術を使って、既存のホスティングと同様に扱え、かつリソースに柔軟性をもたせたインスタンスという形で提供しています。ストレージ等に発生する料金は、データの管理費的な扱いとなっていて、このあたりがホスティングとの違いを感じさせます。

同じクラウドといってもSalesforceとAWSは異なるレベルで提供していますから、一概にどうとは言えません。ただ、AWSの機能を活用すればSalesforceのようなサービスが作れると思います。先日取り上げたPandaのようなフレームワークがどんどん出てくることでしょう。

NHKの番組でも言っていましたが、重要なデータを外部のデータセンターに置くことでセキュリティ等のリスクはあるわけですが、こうした環境が安心して使えるレベルになってくると、ホスティングというのは様変わりするのではないでしょうか。それと、番組は全体的にはイマイチだった気がします。クラウドとASPやSaaSがごっちゃになってました。

個人的な趣味の次元の話ですが、今はただ各サイトからリンクをするためのMP3ファイルの倉庫であるPOOLCAST.NETも、最終的にはクラウドと入出力を行うためのインターフェースになればいいじゃんね、でもそれってPandaみたいなもんか、ははは、みたいな妄想をしたりしました。眠くなってきたので尻つぼみです。