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Google Chrome OSの公開ということで、やってみました。最初読んだ記事ではLinux上でソースをコンパイルして、USBメモリにディスクイメージをどうのこうのという話でめんどくせーと思ったんですが、VMwareのHDDイメージがあるということで、それなららくちんです。

立ち上げてみると、Googleアカウントへのログイン画面以降はずっとChromeのままです。そらそうかw

↓VMware Workstation 7上で稼動するChrome OSでGmailを見た図

chromeos20091121_png8

参考にした記事はこちら。

TechCrunch – Chrome OSを今すぐ使って見たい人はこうする–仮想マシン上だから簡単・安全

窓の杜 – Googleの新OS「Chrome OS」のオープンソース版「Chromium OS」を試す 仮想PCソフト「VMware Player」上での実行手順を紹介

TechCrunchでは仮想環境にVituralBox(フリーウェア)を使用、窓の杜はタイトルのようにVMware Playerを使用しています。うちの環境はVMware Workstation 7ですので、窓の杜方式を採用。

HDDイメージの入手については、Torrentもしくはウェブからのダウンロードです。設定についてはVMwareなら窓の杜の説明のままで基本的に問題ないです。VirtualBoxは試してません。

ダウンロードできるファイルはvmdk形式のファイルであり、これ自体は単なるHDDイメージです。仮想マシンとして動かすには設定ファイル等が必要です。まずは窓の杜の解説のように「Linux 2.6.x カーネル」といった定義で新規の仮想マシンを作成し、そのあとで、HDDイメージをダウンロードしたvmdkファイルに挿げ替えます。

無事に動いてみれば、なにせ仮想環境なのでレスポンスは遅めです。実機はさくさくなんでしょうか。日本語入力環境などもないのであまり多くのことは試せません。しかし雰囲気はこれでかなり分かります。言われているように起動は速いと思いました。Flashの再生に対応していてYouTubeの動画もOKでした。

このまま順当に開発が進めば、シンプルなネット環境としては十分使い物になりそうです。

北森瓦版 – Intel 10.1インチネットブックでの解像度1366 x 768を許可する

ということで、解像度が上がってますます便利になるネットブックです。この解像度とサイズだと、字などはちっこくなってお年を召した方には大変かもしれません。大きく変更すりゃいいんですが、そういう方々はWindowsの設定などいじれなかったりしますw

それはさておき、1人1台とかいうレベルだと、ネットブックが普及する方向だと思うんですよね。もう普通のPCは、Appleも以前言ってましたが、プロシューマーというカテゴリーへ追いやられていくかもしれません。いや、追いやられていくというか、ネットの普及でマッシュアップや動画サイトなどが進化して、むしろプロシューマーがきちんと確立したといえるかもしれません。だからこそ、取捨選択が起こり、ネットブックという形になった気がします。昔、SunやOracleがNCと言っていたアレは、手を付ける順番が逆だったのかもしれません。

そのタイミングで出てきたChrome OSは面白いし、可能性を感じられる存在ではないかと思います。MSがOffice 2010のLive版を無償で提供するという発表が、大きなインパクトをもって迎えられたわけですが、そんな変化が起こるわけです。とはいえ、こちらを見ると、機能制限版だと言うこと分かります。

Computerworld.jp – 何がどうなる「Office 2010」――よくある疑問に答える

Q. Office 2010 Web Applicationsでは何ができるのか。

A. Office 2010 Web Applicationsでは、Word、PowerPoint、Excel、OneNoteのファイルをブラウザから閲覧でき、“ちょっとした”編集も可能だ。「Google Docs」と同様に、複数のユーザーが同一のファイルを同時に編集することもできる。

これはまあいくらでも変更できる(制限を外す)と思いますが、いかにもGoogle Docs対抗ということで微笑ましいです。ただ、MSとしても、ウェブアプリとしてOfficeを持つということは大きな武器になりえるでしょうし、後追いであってもちゃんと手を打ってくるところは余裕ですなあ。

でも、Officeの操作をIEなどのブラウザでやるのは面倒です。それはGoogle Docsだって同じです。現状のウェブアプリは、操作のフォーカスがどこにあるか分かりづらいです。ページ内のコンテンツのどこにあるのか、ブラウザのウィンドウにあるのか、それともデスクトップにあるのか。入れ子が深すぎて、気にしなければならないことが多すぎます。ウェブアプリ側で個別にショートカットなどに対応しててもうまく使えません。

だから、ウェブアプリがシームレスに、まともに使えるようになるとすれば、OSやウィンドウマネージャといったレベルで考慮が必要になってくると思います。それについてはMSは解決法らしいものを示さないし(と思ったら、GazelleというブラウザOSを作ってるようです)、新たなネットブックの噂の出たAppleは全然違うアプローチですし、その意味では、Chrome OSがどう対処してくるか、それが私の興味のひとつです。

えー、もっと早く何か書こうと思ってたんですが、眠くて忘れてました。とりあえずこのへんの記事でも読むといいんかな(適当)。

CNET Japan – グーグルの「Chrome OS」計画–「OSの再考」はテクノロジ業界を変えるか

Computerworld.jp – Chrome OSとAndroid、両者の「相違点」と「共通点」

あとは、馬鹿にされるよ!ということで、無駄に馬鹿にされたくもないので、切込隊長さんちとか。

切込隊長BLOG – googleがパソコン用OSを無償提供

で、こういう新しいものに対する話というのはですね、まあ自分の場合ですけど、それが時代の答えたり得るのかは、分からないわけですよ。先のことなんて。だもんで、ビジネス的なことは置いといて、それが目指す未来や理念を読み取れればいいかな、現代文的な意味合いで、と思って書いております。じゃあ英語の原文読めよ!とは思うんですが、悲しきかな、オレの基礎力なんてショボいです。あらゆるものが付け焼き刃であり、外部記憶(主にネット)依存です。インターフェースだけいびつに発達してます。誰か電脳化してくださいお願いします。

Chromeは「額縁」を意味しますが、ウィンドウマネージャ単位のブラウザの額では飽きたらず、PCのフレームそのものを額にしてしまおうというOSがChrome OSですかね。たしかに、クラウドを背景とするネット経由のアプリケーション群が充実してくるなかで、PCのOSというのはあまり変化していないです。そこで、クラウド融合を前提としたOS、クラウドOSというカテゴリー?ができつつあり、その意味ではWindows Azureが対抗馬とされる形でしょうか。

じゃあそれはどんな世界か。現在のこのPCやMacで動かしている既存のアプリがいきなりウェブアプリに置き換わるかというと、現実的には、それはまずありえないでしょう。クラウドで動かすことを考えると、手を加えなければならない部分が多すぎます。

個人的なことでは、音楽を作ったりゲームをしたりという用途においては今のPC(Windows)以外ありえないので、全部Googleということには絶対ならないわけです。しかし、そういったヘビーな用途以外では、既にネットブックで問題なくなっています。こうして、小難しいWindowsはマニアやプロのためのものになっていくのかもしれません。Googleは、大多数の人へ目を向けているのでしょう。オープンソースであれば、細かいところへは勝手にいろいろと利用されていくでしょうし。

ネットブックという方向でさらに進化を遂げるためには、既存のXPや7の転用ではなく、クラウドの活用に特化した、(ベースがLinuxでも何であっても)シンプルなOSであるほうが都合がいいでしょう。対応CPUにARMがあるのも、組み込みの自由度や、省電力化をもたらすものとして面白い点ではないかと思います。既にハードウェアが安く作れることは分かってるんですから、話は早いですよね。

これまでもGoogleは、WaveやGoogle Appsなど、クラウドOSの武器となる技術を着々と作っているようにみえます。こうして新たなIT戦役が始まるわけですが、まあ自分はいつも見ているだけです。いちITドカタとしましては、これをどう使ってメシを食うか考えないといけないんですが!

Googleの画像がいい雰囲気だったので拝借してきました。

tanabata09

ちなみに去年はなんか書いたっけなと、ほっくり返してみますと、こんなんでした…

毎年願い事を更新するほど欲もないというか、もう微妙に枯れつつあるので、今年もゆっくりでいいです。願い事は若いうちにしておくといいと思うんだ。