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赤塚不二夫氏の葬儀でタモさんが弔辞を読んだわけですが、広げた紙は白紙だったそうです。正直そのお二方の全盛期というのを私は体験していないので、偉大さはイマイチ分からないのですが、タモリ倶楽部は見たりします。友人の鉄オタのおすすめ番組でもあるという、やたら鉄分が多い番組です。

うちの親父がバラエティとかギャグ漫画が彼の個人的な好みでいえば大嫌いで、そのため私の幼年期はそういうものを一切絶たれていまして、反抗して接するようになったのが物心ついてからなんですよね。チャンネル変えると怒られるし、かといって人畜無害な番組ばかりってのもつまらないからテレビを見る慣習がつかないわけです。(今のテレビがなんだかつまらないってのとはまた別の次元です。)

田舎で(子供の距離感的に)近所に友人の家がないような環境だと、本気でそういうことがあるから困ります。特殊な宗教とかじゃないんだから、しょうがねえ親父だ・・・ 皆様もご自分のお子様に、たいした理由のない好みを押しつけることのなきようお願い申し上げます。子供が屈折します。私みたいに。

で、そんなつまらない私の事情はともかく…

サンスポ – タモリ弔辞「私もあなたの作品の一つです」

あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。

「これでいいのだ」っていうのは「Let it be」だよね、とネットで言ってる人がいて、Let it beがギャグのオチだったというのはけっこうすごい話だなあと思いました。ある種宗教的な響きをもった弔辞の一節ではあるものの、白紙からそれを読み上げるタモリという構図もまたおだやかなギャグであるし、この人たちの人生はどんだけギャグなんだろうか。少し心が軽くなりました。

The Beatles – Let It Be (1970)

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