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リファラーというのは要するにリンク元です。このブログにリンクするような方は主に知人だったり、Tips的なエントリーへのリンクが多いです。わりと殺風景ですw

で、たまに異質なものがあって、なんだろうと見てみますと、こちらでした。

機能の黒板みたび : 4月25日~26日 ボーカロイド公開オリジナル曲できるだけチェック

先日の動画はニコニコ動画にもアップしていまして、しっかりチェックされている方がいらっしゃいるということですね。うちの動画は何の脈絡もなくポンと出したオリジナルものですので、再生数が少ないことについてはご愛敬。サムネイル付きで貼ってもらってちょっと嬉しかったですw

こうして動画をフォローする方までいて、いわばひとつのシーンが形成されていて、VocaloidがDTMにもたらしたものの大きさをあらためて感じさせます。いや、もちろん善し悪しや偏りというのはあるでしょうが、それらを全部ひっくるめてみても、いいかんじだと思っています。

たとえ何回でも再生してもらえるというのは嬉しいことだし、コメントも大変ありがたいです。趣味でチマチマやっているといっても、やはりどこかには、誰かに聞いてもらいたい、見てもらいたいという気持ちは誰しもあると思います。

何かを作る必要があるかといえば、客観的合理的な見方では、ないでしょう。それゆえ、他人に評価してもらう理由もないです。しかし、そこに山があるから登るのであって、アイデアがあるから形にしてみる→形になってみると世に問うてみたくなるわけです。それは本能でしょう。本能なのでしょうがないです。ブログ書くのも同じです。世に問いかけるためのプロセスがとても簡単になったことは、これはやっぱ大きな進歩ですよね。昔はそのプロセスから作る必要がありましたし、独自に作らなければならないと思っていたので、大変でした。

で、ちょっとショボい話になりますが、往々にして、身近な人は興味をもってくれなかったりするんで、評価してくれる場所があるならそこでやってみよう、というような事情もあったりすると思います。余所で評価をもらって故郷に錦を飾れば分かってくれるだろう、みたいなw 趣味とか必死にやってるとむしろ友達減ったりするしね…!

とりあえずVocaloidとの相乗効果的なノリというか、成り行きでこのような場所となってきたニコニコ動画ですが、私は納得してプレミア会員の月500円を払います。ビジネスというのは、合理的に突き詰めていって、必要な場所にサービスやモノを投下してお金に換えることを言うのでしょうが、そういうものと比べると、価値というものに寄りかかった、随分ゆるい500円だなとは思います。オチはないです。

ゆうべはめずらしく本音と称してずらずらと書きなぐってしまいましたが、読み返してみたらまさしく本音だったw 人の本音なんて醜いものですから、こうして人様が読むであろう公開ブログに置いておくのはどうかと思いつつも、あんまりキレイなブログというのもウソくさいので、ウソが読みたい人はアメブロとか他をあたってください。普通の人がもっとブログで意見を表明したほうがいいと思うんだ。こうして音も置いておけるんです。見てください聞いてください楽しんでください。

というわけで、前に作ったカバーの音がおとなしすぎるので調整したいなと常々思っておりまして、ひとまずこんなもんかなというバージョンを。音色は全体的に練り直して、打ち込みパートも一部追加。ミクのカタカナ英語はどうにもならないですが、歌いまわしの微調整はしました。新しいVocaloidは英語対応したんでしたっけ?

むしろうるさいかんじになってしまったような気もしますが、ミックスについては私はまだまだ発展途上ということで、ご勘弁を。人様の楽曲をやってみるというのはほんとに難しいです。

古典的なメガミックス風のトラックを自分で作って、おちょう先生のイラストから(尺の都合で)いくつかをチョイスしまして、おなじみ?Animotoで自動生成してみましたよ!

実は、全ての曲のテンポを132で固定していたのでつなぐのは簡単です。

※追記

自分もギリギリかなと思っていたんですが、付け足したトラックに違和感があるというご指摘をいただきまして、調整版をのちほど…

動画三部作について公開謝辞と個人的なまとめです。まとめは長いです。

■謝辞

最初の段階では1曲に1枚のイラストというプランだったのですが、最終的には多数のイラストからなる動画になり、ストーリー的な要素や奥行きが生まれました。位置づけとしては共同制作であり、私から一方的にお礼を述べるものでは本来ないわけなんですが、当初想像できなかったような動画になったということで、素直に嬉しいです。

仕上げとなるエンコード処理も、やはり最初は自分で試行錯誤をしようと思っていたのですが、おちょう先生つながりでレシート氏に快く引き受けてもらえまして、労せずして答えに辿り着くことが出来ました。私も何度か氏のMoEの編集動画を見てまして、確かにキレイだなという印象をもっていたもので、ネット時代のエンコード職人は伊達じゃないです。

今後も同じような方向性でまた作れたらいいなと思っています。コラボレーション的なものが、これをきっかけに広がっていくことも望んでいます。ありがとうございました。

■個人的なまとめ

↓ 長いので読みたい人だけどうぞ! ↓

「こういうモノを作りたい」という意志はあっても、それは趣味だし、あまり他人を巻き込みたくないというのも実は本音です。趣味ゆえに、結果や落としどころは予想できないですし、そこに人生のある一部分を費やしてもらうということは、けっこう重いことだと思うからです。気合い要るしねえ。歳をとったり、いろいろな経験をしてくると、そういうことを強く考えてしまいます。

ではなぜ、あえてやったのかといえば、去年から作っていたStarmineという曲の存在です。客観的な評価はともかく、個人的かつこの方向性ではこれ以上のものはなかなか作れないだろうという感触を得るに至り、この曲を使って何かしてみたいというプランが生まれました。何もないところから誰かに頼むということは難しいですが、ひとつ根拠があれば、コンセプトを広げていく形でできるという気がしました。

趣旨を説明して実際に作り始めたのが確か去年の年末で、4ヶ月ほどかかりました。けっこうな時間を費やしてしまいましたが、結果として、流れのある動画という形になりました。

ここからは手法的な話です。ちょっと知識があると、AfterEffectsとかFinalCutが欲しいとか思っちゃうわけです(メジャーな動画編集ツールです)。しかし今回は、おちょう先生の馴染みの編集ツールであるWindows Movie Makerを採用しました。

自分も作業効率を考えて、PCのCPUをアップグレードしたりワイド液晶モニタに買い換えたりはしました(それらはあって困るもんじゃないですしね)。あとはnanoKEYくらいかな。DAWは相変わらずのOrion(今や$99で買えます)で、有料のツールもKORGのVSTi、初音ミクだけといった顔ぶれで、変化はなかったです。フリーウェアはかなり活躍してます。nanoKEYのベロシティ付鍵盤は重要でした。けっこう手弾きで入力してます。たいして弾けませんが。

アップロードにあたってはYouTubeではもとから無料で高画質モードが使えるようになりましたし、ニコニコ動画は登録動画のビットレートを上げるためにプレミアム会員(月額500円ほど)へ登録したりはしました。ちょうどニコニコ生放送でひろゆきとホリエモンの対談が見れて面白かったですw

といったように、作業の基本は「とにかくやれる範囲で頭を使ってがんばる」というもので、制作のために何か新たな負担を強いるというようなことは可能なかぎり避けました。ツールも動画共有サイトもフリーかフリーに近い環境がある時代になってしまったので、それらを最大限に利用しつつ、もともと音と絵は作れるわけですから、器に何を盛るか、ということに労力を割きました。

…そんな経緯でこれらの動画は出来上がりました。とにかく形にして最後までやってみて分かる、ということが多かったですから、得たものは大きかったと思います。

これを前例として、またこういったモノ作りをやってみたいと思っています。まあ娯楽性をどうするかという問題は常にあるんですが、そこは悩みながらやってこうとw